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牡蠣について
牡蠣がどのように作られているかをご紹介します。
採苗(牡蠣の幼生を海から採取します)
採苗とは、牡蠣の種(幼生)を海中から採取する事です。
牡蠣は、排卵期になると大量の卵を海中に吐き出します。その時期には、海水が白く濁るほどです。
そのタイミングで、カルチ(又はコレクター)と呼ばれる貝殻を沈めて、牡蠣の卵をカルチに付着させて採苗します。
抑制(強い稚貝を育てます)
抑制とは、簡単に言えば「稚貝を鍛える」工程です。
その「鍛え方」とは、潮の満ち引きを利用して、潮が満ちた時には海のプランクトンを食べさせ、潮が引いた時には、陽に当て、貝を開け閉めさせる事で稚貝を鍛え、弱い稚貝を脱落させるのです。
そうする事で、次の工程に行く牡蠣の脱落(斃死・へいし)率を減らすのです。
本垂下(牡蠣を海中へ入れます)
「抑制」を終えた稚貝の付着したカルチ(貝殻)を、1枚1枚間隔を開けるように「通しかえ」をした上で、養殖海域に吊り下げます。
「通しかえ」をしたロープ/ワイヤーの事を「垂下連(すいかれん)」といい、それを筏に吊り下げるのを「本垂下(ほんすいか)」といいます。
※写真は耳吊り方式です
育成(牡蠣を育てます)
「本垂下」を終えた牡蠣は、収穫の時期まで成長を続けます。
直吊育成
水面近くは、牡蠣のエサであるプランクトンが多く浮遊しているので、「直吊」で育成を続ける方が、身入りは大きくなります。
深吊育成
夏、水面近くの水温が上昇すると、牡蠣の生育の遅れや斃死が起こります。
また、有害な生物(ムラサキイガイ、フジツボなど)の付着を防止するために、垂下連を深く吊り下げます。
*牡蠣の生育条件で、清浄度・プランクトンの多さの次に重要なのは海水温です。
異常な気象が続き海水温が高い状態が続くと、牡蠣の収穫にも大きな影響が出るのは、牡蠣が高い水温に弱いことが最大の理由です。
収穫
収穫し陸揚げした牡蠣は出荷するまで「洗浄」「みがき」「選別」「浄化」を行います。
シングルシード方式
牡蠣をカゴに入れて、1個ずつバラバラで養殖する方法です。
カルチでの養殖に比べると、プランクトンがむらなく牡蠣に回るため、牡蠣の生育が安定し、歩留まりが良いと呼ばれる状態になります。
※シングルシード方式は、牡蠣を入れたカゴのメンテナンスなどで一般的にカルチ養殖よりも手間がかかるため、単価が高くなる場合がございます。